6月10日 からくりづいてるわらべ館

すこし前の話題になりますが、5月18日はICOM(国際博物館会議)が定める「国際博物館の日」でした。2013年のテーマは
“Museums (Memory + Creativity) = Social Change”-博物館(記憶と創造)は未来をつくる-

わらべ館も来られた方々の未来づくりに協力できれば…と思い、当日小さなイベントを開催しました。
ハンドルを回すとどうなる?
それは、「うごく!からくりたち」と題して、普段は3階のガラスケースにいるからくりたちを実際にうごかして楽しんでいただくもの。

動かすからくりは、ロンドンのキャバレー・メカニカル・シアター(CMT)という工房に所属する作家の作品で、どれもがユニーク!しかけがわかりやすいものから、にやっと笑える大人な演出のものまでさまざまです。

当日は、小さな子どもたちから その祖父母世代まで、ハンドルをぐるぐる回してお楽しみいただきました。子どもたちは動く様子、大人たちはしくみに興味の対象が分かれたようで、特に、お父さん方は、「これはうまいな」とか「つくれるんじゃないか」などなど、DIY魂がはじけていたようです。


ドラマチックなからくりたち
犬や猫にドラゴン





うわさの「テディベア」
そのCMTに所属する 数少ない日本人作家の原田和明さんが、去る6日、山口県からご自身の作品「テディベア」に会いに来られました。この作品は、ケースに入っていながら、いつでもどなたでもハンドルを回せるようにつくられています。

原田さんの作品も!や?の目白押し。意外な演出には大人もくぎづけです。
(原田さんのWebサイト「二象舎」 http://nizo.jp/)

当日は、すこし調子の出ないCMT作品の診察までお願いしました。遠くからの往診、ありがとうございます<(_ _)>


ハンドルを回すとどうなる?その2
こんな、わらべ館のからくり事情ですが、毎日30分ごとにロングラン上演をしているタフなからくりもあるんです。
それは、

「ステーションヴィーナス…」(ナレーション風に ← 常連さんはわかってくださると…)





これも「からくり」。中には、いろいろな歯車やモーターが内蔵され、表のロケットや星の動きをつかさどっています。

そして、実はナレーションからBGMも、すべてムットーニこと武藤政彦さんが手掛けておられます。


幻想的な宇宙空間が現れる5分間は、日常を忘れさせてくれます。






それでは、博物館の日のテーマに戻って…
後ろ姿の少年が、今日の記憶を未来に残してくれますように。